時計にこだわる男の美学。基礎を知っているからこそ広がる世界

腕時計は大人の男性にとって時刻を知るという目的のほか、ステイタスや嗜好を示す意味合いを持つアイテムです。腕時計からライフスタイルや社会的地位が垣間見えることも少なくありません。


腕時計にこだわる男性にとって、基礎的な知識はマストの項目。知っているからこそ分かる価値や楽しみがあります。クオリティや機能など、こだわるからこそおさえておきたい情報があるはずです。


本記事では、腕時計の基本パーツやケースの形状・種類、そのほかこだわりたい男性が知っていれば最大限に楽しめる腕時計の基礎知識についてご紹介します。


■基本パーツは?おさえておくべき腕時計の知識


腕時計のサンプルページやカタログを眺めていると、馴染みのない専門用語が多く出てくることに驚くかもしれません。ですが、それこそ時計にこだわる大人の男の楽しみのひとつ。パーツがどんな働きをしているかを知ると、ますます興味がわいてきます。


腕時計のパーツにはそれぞれの役割があります。パーツの役割を理解することは腕時計の動きの理解に繋がり、より一層愛着がわくことでしょう。

ここでは「腕時計にこだわる男」だからこそ、知っておきたい基本的なパーツの知識についてご紹介します。


・パーツ知識1:ケース


まずはルックスを左右する「ケース」についておさえておきましょう。ケースはムーブメント部分を覆う外装を指します。


ケースはデザイン性だけを重視しているわけではなく、実用性も考えて作られています。ケースの形状については、後ほど詳しく解説します。


・パーツ知識2:ガラス


「ガラス」は文字盤などの内部機器を覆っているパーツです。衝撃からムーブメントなどの内部機器を守ってくれます。視認性を高めるため、無反射コーティングをしているガラスも少なくありません。


ガラスに使われている素材はおもに3つです。


プラスチック風防…プラスチックで作られています。アクリルガラス・プレキシガラスという名称でも呼ばれます。1940年代から60年代頃の腕時計で多く使用されており、アンティークとして人気を集める時計によく見られます。その多くはドーム型の形状をしており、当時の独特なレトロな雰囲気を演出するガラスです。


ミネラルガラス…一般的な時計によく使われているガラスです。耐久性が高いとは言い難いのですが、コストパフォーマンスが良いため、大量生産型の時計のパーツ素材としてよく使われています。カジュアルで手軽に購入できる時計に使われることも多く、大衆的な立ち位置のガラスだと言えるでしょう。


サファイアクリスタルガラス…高級時計のガラスといえば、このサファイアクリスタルガラスです。宝石のサファイアと同程度の硬度を持ち、非常に強度が高く、傷が付きにくい特徴があります。コストが高いため、高級時計に使われる傾向があります。

About Vintageの腕時計には「サファイアクリスタルガラス」を採用しています。傷の付きにくさや、ほかのガラスとは一線を画す美しい輝きをご堪能いただけます。


・パーツ知識3:ハンド


「ハンド」というと手を連想するかもしれませんが、腕時計の場合のハンドは「秒針、分針、時針」いわゆる「時計の針」を指しています。「指針」と呼ぶこともあります。ハンドにもたくさんの種類があるので、後ほど詳しく解説します。


・パーツ知識4:スモールセコンド


デザインにもよりますが、文字盤の中に小さな目盛りとハンドがついている腕時計を見たことはありませんか?その目盛りとハンドを「スモールセコンド」と呼びます。文字盤よりもさらに小さいため、「小文字盤」とも呼ばれています。ハンドから独立して、秒だけを刻んでいます。


・パーツ知識5:ベゼル


ケース外周部の接続部分を「ベゼル」と呼びます。ケースの周囲をぐるりと囲むように取り付けられています。デザイン上のアクセントになったり、目盛り表示を付加されているベゼルもあります。About Vintageの腕時計は、ベゼルにロゴを施してデザイン性を高めています。


・パーツ知識6:ベルト


腕時計を手首に固定する役割を果たす「ベルト」。金属製はブレスレット、布製・革製ならストラップと呼ばれることもありますが、役割は変わりません。さまざまな素材やルックス、ファッションへのこだわりを反映できる部分です。

About Vintageでは、クラシカルなイタリア製レザーベルトからシリコンベルト・NATOベルト・メッシュベルト・3-Link&5-Linkブレスレットなど、素材・カラーともにバラエティ豊富なラインナップをご用意しています。


・パーツ知識7:インデックス


文字盤にある時刻を示す文字や記号が「インデックス」です。インデックスは多くの種類があり、デザインを左右します。数字であったり目盛りであったりと、デザイナーやブランドのこだわりを感じられる部分です。

About Vintageの腕時計は、数字のインデックスだけではなく、モデルによってはドットインデックスも取り扱っています。ドットによって北欧デザインの美学を体現しており、世界観や個性、有名ブランドと肩を並べる高級感をお楽しみいただけます。ダイバーズウォッチのインデックスには、ルミナスライトを施し、夜間の着用でも視認性が抜群です。


・パーツ知識8:ラグ


「ラグ」は、ベルトとケースを接続する部分にあたり、ケースから飛び出した形状をしてます。ベルトをつけるときにはこのラグの幅におさまるかどうかが重要です。


・パーツ知識9:リューズ


「リューズ」はゼンマイを回すタイプの腕時計のケース右側の3時位置についています。リューズを回してゼンマイを動かす仕組みです。また時刻の調整や、日付けの調整もリューズで行います。

リューズには押し込み式とねじ込み式があります。ねじ込み式の場合、高い防水機能がついていますが、しっかりと閉まっていないと故障の原因となります。


・パーツ知識10:ムーブメント


「ムーブメント」とは、腕時計を駆動させる心臓にあたる部分です。車のエンジンに例えると分かりやすいでしょう。手巻き・自動巻き・電池式・ソーラー式など複数の種類があります。

About Vintageの腕時計には高精度な日本製・スイス製のムーブメントを搭載しています。正確性の高い腕時計の購入を検討している方は、ぜひご検討くださいませ。


■形状・種類も重要!覚えておきたい腕時計のケースとは


腕時計のケースは第一印象を左右します。形状は6種類あり、それぞれ印象が異なります。


・ケース1:ラウンド


円形のケースです。腕時計の中でもよく見かける形状で、インデックスが見やすく、視認性が高いのが特徴です。


・ケース2:スクエア


正方形をしており、「カレ」とも呼ばれています。腕時計としてはラウンド型と同様、ポピュラーなタイプです。端正な造りの印象が特徴です。


・ケース3:クッション


丸みのある四角形、あるいは座布団型をしています。スタイリッシュでありながら、同時に柔らかな印象を与えられます。


・ケース4:トノー


フランス語で「樽」を指す言葉で、まさに樽の形状です。中央部がふんわりと膨らみ、何とも柔らかく、優美な印象です。


・ケース5:オーバル


楕円形のケースです。繊細でエレガントな形状が人気です。変形したタイプもオーバル型として愛されています。


■ファッションで選ぶ腕時計!こだわる男はここに注目


ファッションに合わせて腕時計を選びたい、こだわりを持ちたい大人の男性におすすめしたいのが、ハンド(時分針)やインデックスでのおしゃれです。個性のアピールやコーディネートの引き締めに大きな効果を発揮します。


ハンドやインデックスの種類を把握し、ぜひファッションのグレードアップに役立てましょう。ハンドには6種類のタイプ、インデックスには2種類のタイプがあります。


・ハンド1:アロー


名称の通り、先端が矢(または矢印)の形をしています。


・ハンド2:リーフ


中央にふっくらとした膨らみがあり、森の樹々を思い起こす葉の形状です。


・ハンド3:ドーフィン


別名をドルフィン、またはドフィーヌともいいます。「フランス王太子」を意味し、先端が鋭く尖ったサーベルのような形状が印象的です。


・ハンド4:ペンシル


スポーツ用の時計で多く見られる形状です。鉛筆を彷彿させる形で、まさに芯の通った力強い印象を与えてくれます。


・ハンド5:ブレゲ


「アップル針」と呼ばれることもあります。天才時計師と呼ばれたアブラアム・ルイ・ブレゲが考案した形状と言われています。針の先にあしらわれた円は、地球の周りを回る月をモチーフにデザインしたそうです。


・ハンド6:バトン


スタンダードで見かける機会も多いのが「バトン」です。先端が尖っているのでペンシルと似ていますが、バトンは中間が膨らんでいます。


・インデックス1:アラビアン


馴染みのあるアラビア数字をあしらったインデックスです。あらゆる時計に使われており、視認性や見た瞬間の理解のしやすさが特徴です。


・インデックス2:ドット


一般的な数字を使わず、点で時間を表現するインデックスです。丸い形のインデックスは柔らかく愛らしい印象を与えます。カラーリングやデザインによっては大人向けのクールでスタイリッシュになる多面性も魅力です。


■こだわるからこそ把握するべき。腕時計の防水機能


腕時計は精密機械です。だからこそ、故障の原因になる湿気や水から遠ざけねばなりません。腕時計の防水機能の種類は4つあります。ここからは、腕時計にこだわるからこそ知っておきたい防水機能についてご紹介します。


・防水機能1:非防水


防水機能が一切ない腕時計です。防水技術が発達していなかった時代に作られたアンティーク時計によく見られます。


・防水機能2:日常生活防水


雨に濡れる程度の水濡れであれば耐えられるレベルの防水機能です。あまり高い防水性ではなく、家事などの水仕事で浸水してしまう可能性があります。


・防水機能3:日常生活強化防水


一般的な日常生活において、高い防水性を発揮できるレベルです。水仕事やシャワー、海やプールのような水辺のアクティビティでも浸水の心配はありません。


・潜水用防水


非常に高い防水性です。水泳・素潜りでも浸水しない強度を誇っています。スポーツウォッチやダイバーズウォッチに採用されています。


■こだわりの腕時計を手に入れるならAbout Vintage


2014年、デンマークの首都・コペンハーゲンで生まれたブランド・About Vintage。腕時計を愛するふたりの幼なじみ同士で立ち上げた私たちのブランドは、腕時計に譲れないこだわりをお持ちの方々からご支持いただけるようになりました。


「有名ブランドに負けない」と自負するラグジュアリーなデザインと、北欧のミニマルテイストを融合させた上質な腕時計を、皆様にお気軽にお楽しみいただけるよう、良心的な価格帯で販売しています。


こだわり抜いたデザインやハイクオリティの品質を心がけ、腕時計にこだわりをお持ちの皆様にお手に取っていただきたいラインナップを展開しております。


About Vintageは「男のこだわり」にも敏感です。腕時計にこだわりたい方にこそ、おすすめしたい製品ばかりです。私たちのこだわりを「男のこだわり」の視点からご覧いただければ幸いです。


■腕時計にこだわりたい男が知っておくべき豆知識


腕時計の世界は奥深く、男性のこだわりが反映される場所でもあります。知れば知るほど広がる腕時計の趣は、こだわりがある人ほど追い求めたくなるものでしょう。


こだわりの礎は、腕時計への理解とも言えます。専門家や職人のように専門知識を勉強する必要はありませんが、各パーツの意味や働きを知ると、より一層腕時計への愛情が深くなるのではないでしょうか。


ケース・ガラス・インデックス…。こだわりの部分は数えきれません。手首を一回りするだけの小さな腕時計には、まるでひとつの広い世界が包み込まれているようです。

その世界の成り立ちを知ることこそ、男のこだわりを追求するはじめの一歩。

腕時計を愛するのであれば、その腕時計を構成する基礎知識をおさえ、理想の1本を見つけましょう。